遊びをせんとや生れけむ。
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「GACKT WORLD TOUR 2016 LAST VISUALIVE 最期ノ月 -LAST MOON-」
の余韻に浸りつつ、
今日はMALICE MIZER時代から現在までのインスト曲をプレイリストに。
アルバムVoyageの1曲目"闇の彼方へ~"からスタート。
"MOON SAGA"という括りを越え、
描かれてきた物語がひとつの大きな円環を描くように思い浮かぶ。
小説でいうところの"行間を読む"ようなつもりで
歌詞のない楽曲に耳を傾けると、
言葉で綴られる物語の破片とはまた違い、
感覚や心情をより強く感じることができるように思う。
そういう思いもあって、シングル曲のインスト、
いわゆるカラオケバージョンもしっかり聴くようにしてきた。
物語は、見方を変えれば
現実のGACKTさんご本人の歩いてこられた道とも重なっている。
聴く人の数だけ物語があるはずで、
そうあるように聴き手に委ねられて届けられてきたことが、
時の流れとともに重みを増したと思う。
終幕を迎えて感じたことはいろいろとあるけれど、
20年追い続けてきた私なりの解釈は、
やはり私だけの大切なものとしてしまっておこうと思う。
大切なのは作品の解釈の正誤ではなくて、
作品に流れるGACKTさんの血、あるいは心、魂には、
他者から見聞きした借り物の解釈ではなく、
それぞれが自分自身でたどり着くこと、
またそのために"想いを巡らせること"に意味があって、
それが本当の意味で作品を受け取るということだと思う。
GACKTさんの作品について訊かれたら、
表面だけでも彩り豊かで面白く、内面を深く読み解くこともできて、
見方を変えると現実のことにも置き換わって、
それはGACKTさんの歩んだ道でもあり、
聴く人の道にも寄り添うような解釈ができる。
いますぐにはわからなくても、また、わかったつもりで聴いていても、
たとえば辛いとき、哀しいとき耳にすると、
突然"作品にこめられたもの"が自分とシンクロし、
胸を衝いて涙が出るようなことがある。
歌うには難しい曲ばかり。
それでも声に出して歌ってみることで、
こめられたものに近づき、気づくこともある。
ご自身を追いこみながら、
限りある命の終わりを見据えて描かれたからこそ、
時が経つほどその重さを増していくような、本当に得難い作品。
今後は物語コンセプト在りきではない、
その時々の想いが綴られた楽曲を自由に作られるようになるのでしょうか。
ワールドツアーは決定していますが、
その後の活動がどうなるのか気になるところですね。